SHiZEN×PROJECT

SHiZENを一緒に育てよう!「外壁未来デザイン会議」はこうして始まった

2021/04/15

SHiZENプロジェクト、それは私たち旭トステム外装にとっては小さな実験。これからの時代のサイディングとはなんだろう?そんな漠然とした疑問からのスタートでした。


まさかの逆風?!

プロジェクトチームも発足され、開発が進められる中でSHiZENの輪郭がだんだんと明確に。浮かび上がってきたのは、これまでの弊社のラインナップとは明らかに異なる様相でした。

あまりの違いに、戸惑う社員たち・・・
「こんなにシンプルすぎて、本当に大丈夫?」「これは売れるの?」「ウチのお客さんに理解してもらえるかな?」などなど、、

この一見シンプルなテクスチャ、実は作るの大変なんですが(汗)
そんなことは簡単に理解してもらえず、応援ムードとは程遠い雰囲気。

確かにこれまでの弊社の主力商品は、主に〇〇調などの自然素材をモチーフとしたものや、凹凸をはっきりさせることにより高級感を狙ったもの。ほぼフラットに見えるSHiZENの価値が簡単に伝わるわけがなかったのです。

しかしながら、方向性は間違っていないはず。でも不穏な社内の雰囲気を打破できるほどの説得力ある言葉も持ち合わせていない。この時の私たちはそんなジレンマに陥っていたのです。


出会いは突然に

そんなジレンマからの脱却につながる出会いが訪れます。

それは熊本のトップデザイン系ビルダーとして、九州地方ではその名を轟かす吉安氏との出会い。たまたまのご縁から開発中のSHiZENについて、ご意見を伺える機会を得たことでした。

開口一番「この質感は良いですね」と褒めてくださり安心するも束の間。そのあとに続いたのは、サイディングそのものの機能や施工性、ディテールに対する率直なご意見でした。表面のデザインにばかり気を取られていた私たちにとっては目から鱗であり、一方で耳の痛い話でもありました。初対面にも関わらず話は広がり、気がつけば3時間も熱く語り合っていたのでした!

お話が深まるにつれ、SHiZENの質感やデザインの方向性は間違っていないという自信はついたものの、新たな課題が生まれた瞬間でした。「あれ??私たちってデザイン系ビルダーさんたちの気持ちを全然わかってないんじゃない」


一緒に育ててもらえませんか?

これは大問題です!社内の理解も進んでいないのに、このままでは良い商品にはならない、そんな焦りが生まれます。そんな時、図々しくも思わず出てしまった言葉がありました。

「一緒に育ててもらえませんか?」
まさかこの一言が、吉安氏の心を動かすことになるとは思いもよらず。

「それは面白い。メーカーと住宅の作り手が一緒に考えれば、住宅の質そのものの向上に直接つながるはずです!」そんな熱い言葉が返ってきました!(感動)

でもそのあとに続いたのは、こんな恐ろしい言葉。
「ではまず皆さんには、サイディングに対する『酷い真実』を知ってもらうことから始めましょうか、フフフ」不敵な笑みを浮かべる吉安氏。
まさかあんな展開が待っているとは、、、

弊社にとっては前代未聞である、お客様と一緒に商品を育てるための場となっていく「外壁未来デザイン会議」はこうして始まりを告げたのです。
「外壁未来デザイン会議」によって、我々の視野は広がり、さらに社内の価値観が変わり、プロジェクトのビジョンも大きく広く変化していくことになるのですが、それはまた別のお話で。