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「サッシ×外壁」。サッシの新色ダスクグレーとSHiZENの組み合わせ効果を解説!

外壁の色にも流行があるように、サッシの色も10年から20年のスパンで人気の色が 変化していきます。昨年15年ぶりにLIXILより発売されたアルミサッシの新色、ダスクグレーについて、色の特徴やSHiZENとの組み合わせ効果についてまとめてみました。
 

ダスクグレーってどんな色?

まずダスクグレーとはどんな特徴を備えた色なのでしょうか。
もっとも大きな特徴は、完全な無彩色ではなく、わずかな青みを持たせている点にあります。低彩度色とはいえ、寒色系に属する青みの色相が住宅用のアルミサッシとして、今までにない色合いになっています。
この青みは日陰ではグレーに見えますが、直射日光が当たると青みがよくわかります。 首都圏にお住まいの方であれば、このような色に見覚えがあるのではないでしょうか。

 そう、先の東京オリンピックを機に都内で多く見かけるようになったジャパンタクシーの
 色-深藍(こいあい)にも青みが含まれており、明るい日向で見ると青が冴えて見えますね。
 ちなみに、東京スカイツリーの白-藍白(あいじろ)にもわずかな青みが含まれています。            


 

微妙な色のニュアンスにこだわる日本の伝統文化

こうした微妙な色みにこだわる日本の色彩文化はいつごろ形成されたのでしょうか。
代表的な色としては、平安時代に生まれたとされる青鈍(あおにび)や、江戸時代の「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」などがあります。
「四十八茶百鼠」とは、江戸時代中期以降に多様な茶色や灰色が流行したことを指す言葉です。 当時は、幕府が発令した奢侈禁止令(しゃしきんしれい)により一般の庶民の着衣は「麻」または「綿」、色は「茶色」「鼠色」「藍色」のみと限定されていました。

そこで、江戸の町人たちは、 四十八茶百鼠と呼ばれるほど、多彩な茶色や鼠色といった地味な色のなかに繊細さと微妙な美を見出し、多くの新しい色名も考案されました。微妙な色の違いをたしなむことが庶民の間では「いき」とされたのです。 その色のひとつに紺鼠(こんねず)がありますが、青みのグレーで、ダスクグレーにとても近い色です。
このようにデリケートなニュアンスの色を大切にする文化は、茶の湯に代表される「侘び・寂び」の美意識にも通じ、日本人の感性の底流を特徴づける色彩文化といえるものです。  

外観スタイルは、シンプルモダン系が今や日本のスタンダードに

現在外観スタイルの主流となっている軒の出のないキュービックなスタイルのシンプルモダンは、2000年代前半にデザイナーズ住宅として登場しました。このスタイルを受け入れた中心的世代は、団塊ジュニア世代(1970年代前半生まれ)といわれています。
その後、シンプルモダンは、大手ハウスメーカーや分譲系のビルダーにも採用され、和モダンやナチュラルモダンなどのスタイルを生み出しながら、徐々に拡大し、進化を遂げてきました。
日本カラーデザイン研究所の調査によると、現在の新築の戸建住宅のうちおよそ75%は、シンプルモダン系というデータもあります。
それ以前に南欧風や和洋折衷などが流行したことを考え合わせると、シンプルモダンはまさに日本のスタンダードとなったといえるでしょう。

SHiZENとダスクグレーとの組み合わせ効果は?

そんなシンプルモダン系が主流となっている現在の代表的な外壁色とダスクグレーの組み合わせは、以下の5つのパターンにまとめられます。

白(SAND/シロサンド)×ダスクグレー 

 

素材感を感じさせるマットな質感のシロサンドとの組み合わせは、ダスクグレーとのコントラストが際立つ色ですが、ブラックサッシほど強い印象にはならずに、外観全体を引き締める効果が生まれます。

使用商材:SHiZEN  SAND シロサンド

 

グレー(OBORO/オボログレー)×ダスクグレー

 

微妙な表情を感じるオボログレーに対しては、ほどよいコントラストが生まれ、外壁にダスクグレーがよくなじみ、落ち着いた印象の外観となります。

使用商材:SHiZEN  OBORO オボログレー
 

黒(OBORO/オボロブラック)×ダスクグレー

 

自然なムラ感を施したオボロブラックは、ダスクグレーと明るさが近く、一体感のある外観を作り出します。

使用商材:SHiZEN  OBORO  オボロブラック
 

ブルー系(OBORO/オボロネイビー)×ダスクグレー 

 

ここ数年のトレンドカラーとなっているグレイッシュなブルー系のオボロネイビーは、同系色の組み合わせとなり、互いに調和しやすい色同士といえます。

使用商材:SHiZEN  OBORO  オボロネイビー
 

木目色×ダスクグレー

 

木目の色みは、YR(黄赤)系かY(黄)系がほとんどです。木目の色に対してダスクグレーは脇役に徹し、ナチュラルな木目とマットな金属の質感の対比がお互いを引き立て合います。

外観の近未来像を予感させるダスクグレー

 

さて、さまざまな時代の流行を経て進化してきた日本の住宅外観は、この先、5年後、10年後はどこへ向かうのでしょうか。 その明確な答えはだれにもわかりませんが、合理性を重視する平成生まれの世代が住宅の一次取得層の中心になりつつある今、シンプルモダンの進化形が中心的なスタイルであり続けるのは間違いなさそうです。

「無駄をそぎ落としたスタイリッシュな住まい」。味わいのあるシンプルな外壁とダスクグレーは、その流れの中に位置づけられる代表的な存在となりそうです。

20世紀のモダニズム建築を代表する建築家であるミース・ファン・デル・ローエは、こんな言葉を残しています。 “LESS IS MORE(少ない方がより豊かである)” どこか現代に生きる私たちの胸に響いてくる言葉ではないでしょうか。


SHiZENの詳細はこちら
LIXIL アルミサッシ「ダスクグレー」の詳細はこちら

 

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